知れば知るほど可愛いチンチラ。以前、チンチラがどんな動物なのかについて書きました。
ただでさえ可愛いその風貌ですが、様々なカラー(毛色)と毛の長さ(短毛・長毛)にもよってその見た目も変わってきますます。
最初にチンチラをお迎えしようと思った時、
自分の中で情報が少なかったため、とにかくいろんなペットショップに足を運んだり、問い合わせをしました。
すると、毛色や毛の長さだけでなく、お店によってはなつき具合で金額が変わるところも。
このページに辿り着いたということは、これからチンチラのお迎えを検討している中で、金額や生態について気になる方かと思います。
今回は私自身が実際に聞いたこと、体験したことを交え記載していきます。
チンチラっていくらするの?
気になるチンチラの生体販売ですが、カラー(毛色)、毛の長さ(短毛・長毛)かで大きく金額が変わってきます。
■参考:生体平均販売価格
毛の長さ | 短毛 | 長毛(アンゴラ) |
価格 | 25,000~80,000円 | 300,000~1,000,000円 |
電話での問い合わせ時、明らかに金額が違いすぎて聞き間違いかと思い、二度聞きなおしました。笑
間違いなくうん十倍にも金額が違います。
この長毛種である「ロイヤル・ペルジアン・アンゴラ」は品質を保つことが非常に難しく、アンゴラ同士を交配させても体が小さかったり、思ったより毛が伸びなかったりと育つまでの過程や、そもそもの数自体が少なく、大変希少で珍しい種類です。
とくに「バイオレット」や「ブラックベルベット」はレアカラーとされていて、なかなかお目にかかれません。
(私が探してた時はロイヤルチンチラさんにバイオレットのアンゴラがいました)
そもそもこの長毛種、2005年に発表されてから世界中で輸出されるようになり、日本で初公開されたのは2015年。(チンチラフェスティバルにて)
歴史がとにかく浅い種類です。
取り扱い店舗も少なく、1匹いれば大変珍しく、チンチラを取り扱っているペットショップでも1年に1匹入ってくるか来ないかだそうです。
なので、その珍しさ、品質保持の関係から高めな金額設定になっているんですね。
ちなみにロイヤルペルジアンアンゴラ(長毛種)の伊万里(いまり)はじめてのご対面時▽
暑くなってきたので、毛の生え変わり時期だそうですが、それでもモコモコで一目惚れでした。
なんといってもふわもこな触り心地がたまりません。ただでさえ真ん丸なボディですが、毛が長いことにより、さらに真ん丸に。
ロイヤルペルジアンアンゴラの生体販売価格基準は以下の通りです。
・カラー(毛色) ・毛の長さ、もしくは将来的に毛が長くなる見込みがあるか ・顔立ち ・その他
私が問い合わせ、訪問した中で一番高いチンチラはスタンダードカラー「108万円」でした。
(実際に見ていないので毛並み等はわかりませんが、スタンダードカラーでこの金額からするに、からだも大きく相当ふわもこなのでしょう。)
チンチラのカラー(毛色)
スタンダードグレー(ナチュラル)
スタンダードカラー。野生で生息していた毛色の子です。
品種改良などしていないため、からだも一番丈夫な種類ともいわれています。
インターネットで写真検索すると「この色はグレー?バイオレット?」と、見分けがつかないことがあります。ポイントは背中が濃いグレー、お腹は真っ白です。
毛の長さ | 短毛 | 長毛(アンゴラ) |
価格 | 25,000~39,000円 | 300,000~550,000円 |
パイド(モザイク)
耳の色がグレーでからだにも薄っすらグレーの部分があります。
白に近づけば近づくほど希少で金額が上がります。
毛の長さ | 短毛 | 長毛(アンゴラ) |
価格 | 60,000~120,000円 | 500,000~,800,000円 |
ホワイト
「パイド(モザイク)」にも似てますが、耳がピンクなのが特徴。
全身のほとんどが白。ところどころに灰色が混じります。目は黒~茶色。
※価格はパイド参考
ピュアホワイト
からだは真っ白で耳がピンク、目もピンクです。
※価格はパイド参考
バイオレット
一番の人気カラー。
ペットショップでも入荷するとすぐお迎えが決まると言われているのがこのカラーです。YouTubeの実況者の動画を観ると、この色が多いことからも人気なのが伺えます。
何と言っても高級感溢れる青紫色の毛に人気が集まっています。もともとトトロのモデルにもなったというチンチラですが(あくまで噂で、スタジオジブリでは公式発表されていません)この色が一番トトロに近いかも。
また、バイオレットのアンゴラ(長毛種)はとくに希少種扱いされてます。
毛の長さ | 短毛 | 長毛(アンゴラ) |
価格 | 60,000~80,000円 | 500,000~,900,000円 |
サファイア(ブルーダイアモンド)
「スタンダードグレー」や「バイオレット」にも似ていますが、「スタンダードグレー」よりも薄く、「バイオレット」よりも青みががかっているのが特徴。
本当にきれいな毛色で、画像で見るよりも実物で見るとあまりのキレイさに感動します。こちらも希少カラーでなかなかペットショップで見かけることがないので、見かけたらラッキーです。
毛の長さ | 短毛 | 長毛(アンゴラ) |
価格 | 80,000~120,000円 | ??? |
ベージュ(シナモン)
全体が薄い茶色でお腹が白。
耳はピンク。
際立って薄いチンチラは「ホモベージュ」と言います。
目は黒~ピンクまで様々。
毛の長さ | 短毛 | 長毛(アンゴラ) |
価格 | 35,000~60,000円 | ??? |
ブラックベルベット
背が黒でお腹が白。
その名の通りベルベット調の毛並みでブリーダーに重宝されるそうです。
アンゴラとしてもかなり希少でなかなか見つかりません。
毛の長さ | 短毛 | 長毛(アンゴラ) |
価格 | 45,000~70,000円 | 700,000円~ |
エボニー
全身真っ黒。
エボニーのアンゴラ(長毛種)は本当に品があって、美しいです。真ん丸で確かに可愛いのですが、同時に凛々しい。少しシックなチンチラが良いという方にはオススメです。個人的に二匹目をお迎えするのであればこのエボニーが良いな、と考えています。
毛の長さ | 短毛 | 長毛(アンゴラ) |
価格 | 45,000~70,000円 | 700,000円~ |
他にも様々なカラーがありますが、まずはメジャーなカラーを紹介しました。
こちらに記載してる価格はあくまで平均となっています。お迎え準備の際の参考にしてください。
なつき具合で価格が変わる
なつき具合とは「人間に慣れている」「環境に慣れている」ことを表します。
やはり、生き物なので人と遊ぶのが好きな子や少し怖がりな子など、性格に個体差があります。
とはいっても、もともとなつっこい動物なので、早い遅いはあるみたいですが、みんな総じてなつくそうです。
ただ、最初から人を怖がらない、人の手に慣れている、肩に乗ってくる、などスキンシップをとってくれる子は通常の金額より少し上がる傾向にあります。
「生後〇ヶ月」はあまり価格に比例しない
チンチラは 「赤ちゃんだから高い」「生後1年以上経っているとなつきにくいから安い」、は関係ないようです。
チンチラは、「店頭に出すのが早ければ早いほど良い」という決まりはないとのこと。
3ヶ月で出てくる子もいれば、半年になって出てくる子もいるそう。
これは生まれてばかりだと、まだ日本の気候に慣れいなくて体調を崩す子、生後すぐに販売しても問題ない子の個体差が大きいためです。
生後半年未満のチンチラはからだが小さいためケージの高さが登れなかったり、ケージの網でケガをする危険性があったりと、飼育難易度が高めです。
ですので、逆に1年以上経っている方が日本の気候、生活環境にも慣れて飼いやすかったりもします。
とてもかしこい動物のなので、生まれた年月に関係なく、愛情を注げば総じてなつくのがチンチラです。
成長を見込んだ期待値が価格に上乗せされていることもある
「成長見込み」、つまり将来の成長を予想した期待値が価格に含まれていることがあります。
今はまだからだは小さいし、色もボヤっとしているけれど、1年後、2年後には鮮やかな毛色で、しかも超絶ムチムチボディになる。
など。
これは
・両親がムチムチボディ ・両親の毛が長い ・今はまだ若いが成長するともっとはっきりした毛色になる
など、その期待値から価格加算されていることがあります。逆も然りで、「この子はこれ以上大きくならない」という場合には安めの価格設定になる場合もあります。
まとめ
面白いことに、価格基準はお店によって様々でした。
チンチラのカラー、毛並みや顔立ち、飼育環境や、店員さんとの関係性、判断基準になるところは本当に沢山あります。
ただ、一番大事なのは「自分が家族としてお迎えしたい」と思える子を選ぶことだと私は思います。お互い生き物なので相性もあるでしょう。
私はある程度の予算を決めて探していましたが、伊万里に出会った瞬間一目惚れ。予算を大幅にオーバーしましたが、その場でお迎えすることを決めました。
チンチラはとても長生きで10~20年生きます。その時間をこれから一緒に過ごすことになるのです。で、あれば一緒に過ごしたいと心から思える子を迎え入れてあげましょう。
チンチラの生体販売があるペットショップについてもまとめた記事がありますので、こちらも合わせて参考にご利用ください。
みなさんが人生を共にする最高のパートナーに出会えますように!♪