チンチラの主食は牧草です。それはわかりましたが、なんせ種類が多い。
「チモシー」「アルファルファ」「オーツヘイ」「一番刈り」「プレス製法」「スパープレミアム」などなど、、、
我が家の伊万里さんも、そろそろ同じ牧草に飽きてきたようで新規開拓したい。
(飽きた顔の伊万里さん)
ということで、本日は牧草の種類と違いについてみていきます。
主食が牧草の理由
そもそものおさらい。何故チンチラの主食が牧草である必要があるのか。
歯の伸びすぎを防ぐため
チンチラの歯は一生伸び続けます。そのため、どこかで毎日削らなければなりません。その役目を担うのが牧草です。硬い牧草をもりもり食べることで歯をゴリゴリ削ってくれます。これはペレット(固形栄養食)ではその機能を果たせません。ペレットはあくまでも栄養補助食品として9:1の割合で与えるのがベストです。
とはいっても、牧草の場合はチンチラがいつでも食べられるようにたんまり牧草入れに入れておくのが望ましいでしょう。
※ペレットはチンチラの体重の約3~5%を与える(500gのチンチラの場合、15g~25g)
チンチラの歯がもし伸びすぎてしまうと不正咬合という歯の噛み合わせが悪くなる病気にかかってしまいます。または、口腔内を傷つける、ひどい場合は伸びすぎて舌に刺さってしまうことも。これらはチンチラが口の中が痛くてエサが食べられない、そのまま食欲衰退の原因になってしまうので、必ず硬い牧草を選び、歯をゴリゴリ削りましょう。
整腸作用
牧草はチンチラの腸内環境を整えてくれます。これは牧草に含まれる食物繊維のおかげです。愛チンチラにせっかく良いものを与えても、腸内環境が乱れているとうまく消化吸収されません。腸内が整うとストレス予防、緩和にもなるので、牧草は積極的に食べてもらいましょう。
ストレス解消
整腸作用によるストレス対策だけでなく、茎を食べる時の歯触りもチンチラのストレス解消になります。
一番刈り、二番刈り、三番刈りの違い
刈り取る時期や硬さなどに違いがあります。
主な違い
種類 | 収穫時期 | 特徴 | 備考欄 |
一番刈り | 春~初夏 | 太い茎、大きな葉 | 栄養バランスが良く、繊維質で歯を削ってくれる |
二番刈り | 一番刈りのの後に生えてきたものを夏から秋にかけて刈り取ったもの。または夏に撒き、秋に刈り取ったもの。 | 柔らかい(子ども、老後向き) | 嗜好性が強い。一番刈りを食べられる子には与えないのがベスト。 |
三番刈り | 冬の初め | ぺしゃんこ(幼児期、噛めない老チンチラ向き) | 繊維質が少ないので、よっぽどのことがない限り若いチンチラには与えない |
上記の表のように「一番刈り」のメリットがかなり大きいです。そのため、一番刈りを食べられる子が、嗜好性の強い二番刈りだけを好んで食べるようになると、歯の削れ方が変わってきます。
健康的で若いチンチラには一番刈り、どうしても一番刈りが苦手な子には二番刈り、幼児期や、お年寄りのチンチラには二番、三番刈りと、チンチラのステージによって使い分けてあげましょう。
梱包とブランド
牧草の梱包方法や、その品質基準にもよって、歯ごたえ、香りなど変わってきます。
プレス
牧草をまとめる時にかける圧力のこと。葉崩れや値段の違いが出ます。これは、梱包するのに業者側が必要な作業です。
種類 | 特徴 | 値段 |
シングルプレス | 緩やかな圧力で葉崩れが少ない | 高い |
ダブルプレス | 高圧力で葉崩れやすい | 安い |
シングルプレスは量は少なく、金額は高くはなりますが、なるべく葉や茎をの触感を守るための製法。
ダブルプレスは強い圧力をかけることで多くの量を安価で消費者の元へ届けてくれます。そのため、茎などは少し折れ、葉クズなど多い傾向にあります。
グレード(ランク)
牧草にはグレード(品質基準)があります。上から高ランク順に
・スーパープレミアム ・プレミアム ・プレミアムナンバーワン ・ナンバーツー
語尾に「ホース」とつけて「スーパープレミアムホース」「プレミアムホース」と呼んだりもします。
「プレミアムナンバーワン」と聞くとすごく品質が良いように感じますが、一番は「スーパープレミアム」。購入したいものに合わせて、しっかりパッケージを見ましょう。
牧草の種類
牧草にも種類が様々あり、主食向き、トリーツ向き、床敷材向きなど役割が違ってきます。
チモシー(イネ科)
茎が硬め。繊維質が多めでたんぱく質が低いため主食牧草としておすすめ。
これはチンチラにとにかく沢山食べてもらい、歯を削りながら腸内環境を整えてほしいためです。高栄養の牧草を与え続けると肥満の原因にもなるので、チモシーは肥満を防ぎながらからだを健康にしてくれるのです。
アルファルファ(マメ科)
高たんぱく、高カルシウムで、栄養価の高い牧草。チモシーとは真反対の成分です。
味が濃いため嗜好性が高く、偏って与えるとチンチラの偏食の原因になる可能性があります。
栄養価が高く、肥満の原因にもなるので主食には向きません。味が濃いのでトリーツ(おやつ)として与えることができます。
オーツヘイ(イネ科)
チモシーよりもカロリー抑えめですが、香ばしく甘みがあります。そのためダイエット中のチンチラや、低カルシウムなので泌尿器系トラブルのある子にもオススメ。
※動物はミネラルが多すぎても病気になります。動物とミネラルについてはこちらの記事を参考にしてください▽
オーチャードグラス(イネ科)
柔らかい牧草です。一番刈りが苦手でいつも二番刈りを食べる子にオススメ。甘い香りがする(そうです)
バミューダグラス(イネ科)
食用牧草というよりは床敷材の牧草。茎が細いため、水はけ・耐暑性・耐干性に優れた牧草。もちろん食べても大丈夫です。
食用にする際は柔らかいので普段二番刈りなど食べる子にオススメ。
生産地別の特徴
日本、アメリカ、カナダなど、生産地にもよって牧草の育て方が違ったり、気候によって牧草の味や硬さ、香りは変わってきます。さらに言えば、その年の気候によって牧草の品質は変わります。そのため断言することはできませんが、ここでは大まかな特徴を紹介します。
日本(北海道)
こちらは北海道産の牧草。
日本で販売されている牧草は北海道産が多いです。
外国産より薄く細いですが芯が多めなので、チンチラの歯をごりごり削ってくれます。
そして日本産には「無農薬」牧草があります。こちらは人間同様、個人の好みに分かれるところです。
外国産(カナダ産、アメリカ産など)
一番スタンダードなのがアメリカ産の牧草。
カナダ、アメリカなど日本に比べて雨量が少ないので(日本はそもそも雨量が多い)青く・太く・硬く、味が濃い牧草になります。
デメリットとしては、輸入時に日本に生息しない虫(とくに病害虫)を持ち込まないために牧草を「燻蒸」(消毒のようなもの)をしていること。ヒトや動物に被害はないそうですが、気になる方は国内産の無農薬牧草をオススメします。
保存方法
チンチラはよく乾燥し、香りの高い牧草が大好きです。そのため、湿気対策はもちろんのこと、日当たり、風通しの良いところでの保存も厳禁です。
乾燥して品質が保たれるような気がしますが、香りが飛んでしまい、劣化が進みます。
必ず、湿気対策をした上、日の当たらないところで保管をしましょう。
まとめ
以上が、チンチラに適した牧草とその種類、特徴でした。
上記を見てみると「アメリカ産 スーパープレミアム シングルプレス 一番刈り」(硬くて、味が濃く、最高品質、茎がしっかりして歯を削ってくれる)が一番美味しそうに見えます。
なので上記条件に当てはまるものを下のリンクに張りました▽
★一人一袋限定
牧草について知ると、最高品質牧草がとても美味しそうに見えます。
もちろん愛チンチラの一番気に入るのを見つけたいですが、最高品質の美味しい牧草を試してみてはどうでしょうか?♪